2007年5月27日日曜日

大回顧展モネ 国立新美術館


2007/4/7-2007/7/2

西洋画はそれほど趣味があるわけじゃないが、国立「新」ということで行くことにした。モネに引かれて行ったわけじゃない。
いやあ、行って良かった。

モネは、「睡蓮」くらいしか予備知識がない。そんな僕でも、とても楽しめる展示だった。企画をされた学芸員さんのマジメさ、誠意が良く伝わる展覧会だと思う。

1近代生活
2印象
3構図
4連作
5睡蓮/庭
と5つのテーマ・時期にわけて、モネの変化・成長にそって展示。
さらに、切り口を 2印象なら、2-1光 2-2階調 2-3色彩 と切り口を変えて、その特徴がわかりやすく展示してくれている。「あ、この絵からは光の捉え方を感じればいいのね」とか。
企画展、展覧会にいくと、一番好きなのを覚えて帰るように務めているが、今回は、各テーマ毎に、覚えていけた。

以下、テーマ,切り口にそって心に残った絵を
1近代生活
 日傘の女性 まだ若い時の絵 デッサンのほうも好き
2印象
2-1光
ここは記憶に残ってない。
2-2階調
 ヴェトウイユの教会、雪 白にも階調
2-3色彩
モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭 旗がすごい!
3構図
3-1簡素
けっこうどれも好き
3-2 ジャボニズム
 立体感、不思議な感じ
3-3 平面的構成
 柔らかいけど「近代的生活」の頃とは違う印象
4連作
4-1 リズム
ポプラ並木の下で晴天 このリズムのポプラシリーズ全部好きだな
4-2 形態
積みわら、雪の朝 積みわらシリーズも全部好き 夏の終わり、朝もいい。
4-3 変化
強いていえば、ルーアン大聖堂 ただなんかまだ試行錯誤?こなれてないって感じ
4-4移ろい
国会議事堂 日没 と テムズ川のチャリング・クロス橋
トライして、挑戦するモネがイメージできる。いやあいい並べ方だなあ
5睡蓮/庭
 5-1筆触
  黄色いアイリス 前テーマの挑戦が、ついにこんなとこまできたか!
   すごい、涙でちゃいそうになる。
  しだれ柳 筆がああ。
5-2総合
そして、「睡蓮」のシリーズ。そうかあ、モネの挑戦や技法や試みの集大成が
  睡蓮のシリーズなのかあ、と。だから「モネ」といえば「睡蓮」なんだ。

学芸さん、文句なしの展覧会です、脱帽です。

が、主催者には、あえて苦言を。
ご案内の方、期間限定の展示品は自分の担当の部屋じゃなくても覚えておこうよ。
グッズは、ちょっと苦しいなあ。欲しいもの、図録しかなかった・・。

でも、とってもご機嫌、誰かをつれてもう1度いってもいいです。

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